こんにちは! 長蛇(おさへび)先生です。今回はプレミアムジンの先駆けと言われる「ボンベイ・サファイア」を扱ってみたいと思います。
ジン好きなら誰もが一度は耳にしたことがある、定番の一本。barでもよく見かけるほか、カクテルのベースとしても広く使われています。

barでジントニックを頼むと、銘柄指定しない限りボンベイ・サファイアが使われることが多いって聞きました。

近所のスーパーでも手に入るくらい、メジャーなジンの1つですよ。
値段も比較的手頃なようで、家飲みでも活躍してくれます。
その通りです。入手しやすさという点では、まさに初心者“レベルゼロ”向けだと思います。
私も家に置いてありますし、普段飲みに気軽に使えるお酒の1つになっていますね。
ドライジン「ボンベイ・サファイア」とは

青いボトルが印象的な、世界中で愛されているイギリス生まれのプレミアム・ジンです。
1987年に誕生したイギリスのジンブランドで、世界中で愛されるロンドン・ドライ・ジンの代表格です。
ボトルから注いだ瞬間、カクテルとも呼べる、深く華やかな香りと味わいが特長のプレミアム・ジン。小麦等をベースにしたニュートラルスピリッツに、ボタニカル(ハーブ等の草根木皮)を加え、香味付けされた蒸溜酒です。ジントニックやマティーニ等のカクテルのベースに幅広く使われています。
その美しいサファイア色のボトルは、バーの棚でもひときわ目を引き、ラグジュアリーな雰囲気を演出してくれます。

すみません、よく「ドライジン」って聞きますけど、それは何でしょうか…?
おお、初心者“レベルゼロ”向けの質問ですね。ありがとうございます(笑)。
「ドライジン」とは、甘みを加えず、キリッとした飲み口に仕上げたジンのこと。爽快感と香りのバランスが魅力です。
ジンにはいくつかの種類がありますが、「ドライジン」はその中でも最もスタンダードなタイプ。特に「ロンドン・ドライ・ジン」と呼ばれるものは、人工的な香料や甘味料を加えず、蒸留時にボタニカルの香りを抽出する伝統的な製法で作られています。
ジュニパーベリー(西洋ネズの実)を中心に、レモンピールやコリアンダーなどの香味植物(ボタニカル)を使って香りづけされています。クセが少なく、爽やかな香りが特徴で、ジントニックなどのカクテルにもよく使われます。

ジュニパーベリーはジンに必ず入っているものですよね?
はい、それが「ジン」というお酒になる絶対の条件です。もし入っていないと、肉のない「肉まん」みたいになってしまいます。それはもう「肉まん」とは言わないでしょう(笑)?
そして、ドライジンは香りを楽しむお酒。甘みはほとんどなく、キリッとした飲み口が特徴です。だからこそ、トニックウォーターやライムと合わせると、香りが引き立ち、爽快感のある一杯になります。
ボンベイ・サファイアもこの「ドライジン」に分類され、初心者でも飲みやすい華やかさがあります。
その最大の特徴は、世界中から厳選された10種類のボタニカル(香味植物)が使われていることです。ジュニパーベリーを中心に、レモンピールやコリアンダー、シナモンなどが織りなす香りは、シトラスの爽やかさとフローラルな華やかさが絶妙に調和しています。
製法にもこだわりがあり、「ヴェイパー・インフュージョン(蒸気抽出法)」という独自の技術で、ボタニカルの香りを繊細にスピリッツへ移しています。これにより、雑味のないクリアで滑らかな味わいが生まれ、ジン初心者にも飲みやすい一本に仕上がっています。
カクテルベースとしても優秀で、ジントニックやマティーニはもちろん、ロックやストレートでもその香りと余韻をじっくり楽しめます。
長々と話してきましたが、家に1本あると安心かもしれませんよ👇
barで見たボンベイ・サファイアとバルーングラス
ハイアットリージェンシー横浜にある「THE UNION BAR & LOUNGE」でいただいた時のものです。

ボンベイサファイア・ジントニックです。まさにジントニックのお手本のようですね。
味はもちろん絶品。甘みと苦味、そして爽やかさが調和した、間違いないおいしさです。
バルーングラスの存在をこの時初めて知りました。その後自宅でも使いたいと思い、ネットで即購入。

後日買ったものが家に届きました。
ボンベイサファイアとバルーングラスのセットになります。
こんな感じの箱に入って届きました。



箱から無事取り出しました。
バルーングラスがほしかったので、ボンベイサファイアとセットになっていたのは助かりました。
家飲みでありがたく使わせてもらっています。
ストレートで味わう

まずストレートでいただきます。ボトルからそのまま注ぎ、ボンベイ・サファイアの香りと味わいをそのまま堪能する贅沢な飲み方です(笑)。
グラスに注いだ瞬間、ジュニパーベリーやレモンピールがふわりと立ち上がり、まるで香水のような余韻が広がります。
短くも鮮烈な一杯は、ジンの本質に触れる体験です。まさに「ドライジン」ですね!
ロックで楽しむ

次にロックでいただきます。
氷をひとつ、グラスに落とすだけで、ボンベイ・サファイアは表情を変えます。
冷却によって香りが穏やかになり、飲みやすさが増す一方で、じわじわと広がるボタニカルの余韻が心地よいです。
ロックはひとつのグラスで二度美味しい飲み方ですから、家ではよくやります。
ジントニックでカジュアルに

最後にジントニックを飲んでみます。
ボンベイ・サファイアの魅力をもっとも気軽に楽しめるのがジントニック。トニックウォーターのほろ苦さと甘み、ジンの爽快な香りが絶妙に絡み合い、食前酒、食中酒にもぴったりの一杯に。
私は食事のお供にすることが多いです。
ライムを添えれば、さらに爽やかさがアップ。これはたまらないおいしさです!
おわりに
ボンベイ・サファイアは比較的入手しやすいジンですが、その華やかなボタニカルの香りが魅力的な、すばらしいジンです。気軽に楽しめるのに、どこか特別感のある一杯。そんな魅力が、ボンベイ・サファイアには詰まっています。
初心者“レベルゼロ”はまずジントニックを楽しんでみて、それから他の飲み方を少しずつ試してみてはいかがでしょうか?
ごちそうさまでした!
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